1982年  ARA

左記の11項目の診断基準のうち
4項目以上該当すれば「確実」
3項目該当すれば「疑い」
となります

診 断

●SLEの診断基準●

     @蝶形紅斑
     A円盤状紅斑
     B日光過敏
     C口腔内潰瘍
     D関節炎(変形を伴わない)
     E漿膜炎(胸膜炎・腹膜炎など)
     F腎障害(次のうちいずれか)
       ・1日0.5g以上の蛋白尿
       ・円柱尿
     G神経症状(次のうちいずれか)
       ・神経症状
       ・痙攣
     H血液異常(次のうちいずれか)
       ・白血球減少(4000以下)
       ・リンパ球減少(1500以下)
       ・血小板減少(10万以下)
       ・溶血性貧血
     I免疫学的異常(次のうちいずれか)
       ・LE細胞陽性
       ・抗DNA抗体陽性
       ・抗Sm抗体陽性
       ・ワッセルマン反応偽陽性
     J抗核抗体陽性

発症は、初潮を過ぎた若い女性に多く、男性の10倍以上と圧倒的に女性に多いようです。

全身性という名の通り、全身の諸臓器に障害が起こるといわれています。
特に「心臓・肺臓・腎臓・皮膚・関節・神経」などが侵される場合が多いようです。
皮膚症状は、顕著に現れます。顔面の鼻を挟んだ両頬(蝶形領域というそうです)における紅斑
蝶形紅斑」はSLEの診断基準とされるほど、代表的な目に見える症状です。

一般に「悪化」→「良くなる」→「悪化」を繰り返すのが特徴です。この周期は人により、様々で一様
にはいえません。

●慢性期●
  手指の関節のこわばり、または痛みなど・微熱・全身倦怠感・レイノー現象などがあります。
  リウマチの症状と酷似している事で、リウマチと診断されることもよく耳にします。
  *私の場合、「良くなる」(寛解期)においても、関節の痛みと全身倦怠感は日常茶飯事でした。

●急性期●
  高熱・顔面や手足の皮疹・各臓器へのダメージなど・・・
  原因が「SLE」からくるものだとわかっている場合は、即刻副腎皮質ホルモン(ステロイド)
  が投与されます

●全身の症状●
   ☆皮膚症状・・・蝶形紅斑・手指、胸部、背中等の紅斑や丘疹(盛り上がった皮疹)
             (顔面の紅斑は紫外線により、誘発もしくは増悪します)
   ☆関節炎・・・・・リウマチのように骨の変形に至ることはありませんが、痛みは共通のものが
             あるようです。     
   ☆腎障害・・・・・ループス腎症はSLE患者の約70%に見られます。
             ネフローゼ型と、腎炎型があり、後者の場合、進行すると「透析療法」が必要
             となります。腎障害を来たすか否かは、SLEの予後を決定する重要な因子だと
             言われます。
         *私の場合、腎障害がありますが、現在落ち着いていて、進行の気配はありません
          ですが、いったん壊れた腎機能が復活することもないようです。(尿検査 蛋白2〜3+)
   ☆肺への影響・・胸膜炎(胸水)・肺臓円・肺繊維症・まれですが肺胞出血を来たします
         *私の場合、肺胞出血を突然起こしてしまいました。
   ☆神経症状・・・・中枢神経症状も生命の予後を左右する重篤な症状とされています。
   ☆脱毛など

症 状

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SLE基礎知識